水没(浸水)防止カバーの開発経緯について作成しました。
開発背景と目的
車両や機材を水害や豪雨による水没(浸水)を防止するカバーは、様々な条件下での水没実証実験を経て商品化されました。
現行のネット販売されている類似製品の問題点を克服している商品であることを検証しております。
実証実験と結果
1.水没試験
車両の四方を水没(浸水)防止カバーを引き上げ、ロープ等で固定し、通常のシート素材で試験。
結果1:車両が浮き上がり、48時間浸水することはなかった。
結果2:車体の突起物によりシートが損傷し、水の侵入した個所を確認した。
結論::48時間の水没に耐えることができるが、突起物によるシート損傷を防ぐ必要がある。
対策1:浸水による圧力に耐えられるシートを使用
対策2:突起部分に緩衝材で保護する必要
対策3:漂流防止対策
2.車両移動と位置修正の試験
車両を砂利の地面や舗装の上に配置し、シート上でハンドル操作を行う。
結果1: 通常のシートは擦れて損傷し、浸水の原因となった。
結果2::リフトやトラックでの操作ではさらに損傷が激しく、穴が開くことが確認された。
結論:通常のシートでは車両移動時の損傷を避けられず、浸水のリスクが高い。
対策4: ハンドル操作を行っても損傷しない対策
対策5: 車両のスムーズな侵入を促すための対策
対策6::各車両に適合する商品サイズの防水カバーを開発
補足検証 完全止水ファスナーとエアーマットの使用した場合
車両全体を覆う構造で、丈夫なシート素材とエアーマットで車両を覆い水没試験を実施。
結果1:エアーマットにより突起物の損傷が解決。
結果2: カバー全体が重くなり、装着に時間と人数が必要。
対策1: 底部と側面の高さ2/3程度までを軽量で丈夫な素材に変更。車高2/3以上は別シートカバーで雨水の侵入を防止。
対策2: 車体の漂流対策として、車両の四隅に係留ロープ用のハトメを配置。
まとめ
イノベックスと共同開発した水没(浸水)防止カバー「ウォーターセーフ」、「カーパッくん®」は、様々な実証実験を経て、従来品の欠点を克服した高性能な水没(浸水)防止カバーです。
これにより、車両の浸水リスクを大幅に低減し、安全性を向上させました。
また、現行のネット販売されている類似製品の問題点を克服している商品です。